神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

相模原市 「多頭飼育」届出を義務化 崩壊相次ぎ、条例改正へ

社会

公開:2024年9月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
昨年12月に行われた緊急譲渡会の様子(写真提供=市生活衛生課)
昨年12月に行われた緊急譲渡会の様子(写真提供=市生活衛生課)

 相模原市は8月26日、犬または猫の6頭以上の飼育に届出を義務付ける改正条例案を市議会に提出した。ペットの犬や猫が増え過ぎ、適切に飼育できなくなった状態「多頭飼育崩壊」を防ぐのが狙い。来年4月に条例を施行させたい考え。

 「多頭飼育崩壊」とは増え過ぎたペットの犬や猫の適正な飼育ができず、動物の健康状態が悪化したり、悪臭や害虫が発生したりすること。相模原市では2021年から23年の3年間で7件(196頭)の多頭飼育崩壊が発生した。全て猫のケースだった。

 市は不適切な飼育を早期に発見するため、昨年8月から研究者や自治会役員、県動物愛護協会役員らで構成される検討委員会を設置し、届出制度について検討してきた。今年6月から7月のパブリックコメントを経て、9月定例会議に改正条例案を提出した。

 改正条例案は犬6匹以上または猫6匹以上の飼育に届出を義務付け、届出をしなかった場合や虚偽の届出をした場合、5万円以下の過料を処す。

 市は飼養者からの届出を受理後、飼養場所や状況を確認し、必要に応じて不妊・去勢手術を実施するなどの適正飼養の啓発や指導を行う。市では初年度の届出を150程度と見込んでいる。

猫の出産頭数根拠に

 改正条例案が提出された9月定例会議では、届出が必要となる飼育頭数「6」の根拠を問う質疑などが行われた。届出制度がある自治体では、犬猫合計で10頭以上を届出の対象とするところが多い。相模原市は検討委員会での議論を経て独自に基準を設定し、他の自治体よりも早期に適正飼育を促すことを見込む。繁殖力が強い猫は1回あたり4〜8頭の猫を出産するため、1回の出産で親子含めて6頭になることから基準を設定した。

 本村賢太郎市長は定例会で改正条例について、「適正飼養を促し、人と動物の共生社会の実現に寄与するものと考えている」と話した。

さがみはら緑区版のローカルニュース最新6

相模湖で福祉のつどい

相模湖で福祉のつどい

11月30日 イベント目白押し

11月25日

青野原の魅力を発信

青野原の魅力を発信

12月1日 神社でマルシェ

11月23日

ギャラリー誠文堂で個展

陶人形作家・佐々木さん

ギャラリー誠文堂で個展

12月2日から

11月23日

三冊目の図鑑が完成

小川路人さん(橋本在住)

三冊目の図鑑が完成

カブト、クワガタ35種を掲載

11月21日

「たくさん知れた」

「たくさん知れた」

歩いてSDGsツアー

11月21日

小学生も雄弁を披露

演説大会

小学生も雄弁を披露

11月30日 杜のホールはしもと

11月21日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook