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さがみはら緑区版 公開:2024年10月24日 エリアトップへ

保護猫シェルター 存続の危機 経費増などで運営悪化 CF(クラウドファンディング)に望み

社会

公開:2024年10月24日

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シェルターを兼ねた保護猫カフェねこてまりで猫を抱える石丸代表(左)とスタッフの中村さん
シェルターを兼ねた保護猫カフェねこてまりで猫を抱える石丸代表(左)とスタッフの中村さん

 JR相模原駅前にある保護猫施設・相模原シェルター(中央区相模原5の2の17の3階/現・保護猫カフェねこてまり)が存続の危機に直面している。

 約20年にわたり保護猫活動を展開するボランティア団体・たんぽぽの里(石丸雅代代表)が、2011年に設立した相模原シェルター。これまでに約3000頭の猫を保護してきた。

 しかし、新型コロナの影響で譲渡会が開催できなくなり猫の譲渡が進まなくなった。一方で保護する猫の数は増え、経済的負担は増加。ここ数年は、市内で多頭飼育崩壊(ペットが繁殖しすぎて飼い主が適正に飼育できる数を超え飼育不可能となる現象)も起きており、保護数の増加に光熱費などの高騰で経費が膨らみ、運営は厳しい状況が続く。

協力を呼び掛け

 そこで、同団体は今年4月、シェルターを「保護猫カフェ」にリニューアル。カフェを兼ねることで収益を得ながら譲渡を進めてきた。しかし、シェルターは10年以上が経過しており改装が必要な状態で、資金を作るためにクラウドファンディングで寄付を募っている。石丸代表は「保健所と猫の問題に取り組んできて保護する猫も増えている。支援の場としてここは残さなくてはならない。ぜひ協力していただければ」と吐露する。

 多頭飼育崩壊が進むと、不妊手術をしない猫であふれ、より増えてしまう可能性がある。そこで市内では行政を中心に市に登録するサポーターや団体が協力し、保護・譲渡を行っている。

 これに対して市では、多頭飼育崩壊を防ぐために今年9月の市議会で犬または猫の6頭以上の飼育に届出を義務づける改正条例案が可決。来年4月に施行される。6頭以上を飼育する場合に届出が必要になり、届出をしなかった場合などは5万円以下の過料となる。

 石丸代表は「今の多頭飼育崩壊は氷山の一角。崩壊予備軍をいかに減らせるかが求められる。今回の条例は生まれたばかりの猫も1匹に数える画期的なもの。この施策が全国のモデルケースになれば」と期待を寄せる。

 なお、クラウドファンディングは11月15日(金)まで。問い合わせはたんぽぽの里【電話】042・713・1303。

保護猫シェルター 存続の危機-画像2

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