相模原市は、牧野地区を運行する路線バス3系統ついて、小中学生が通学利用する時間帯を除き、平日の他の時間帯と土日、祝日の運行を廃止し、市委託による「乗合タクシー」を導入することを決定した。乗合タクシーは認可手続き等の後、10月1日から実施される予定。
現在、市内バス会社から撤退意向の申し出があるバス路線の内、生活交通維持確保をするため、公費を投入して運行を維持する路線が10ある。その全てが旧津久井4町エリアだ。牧野地区も例外ではなく、平日10・5往復、土日・祝日4往復する「やまなみ温泉〜東野」、平日8往復、土日・祝日1・5往復する「やまなみ温泉〜篠原」、平日1往復、土日・祝日0・5往復する「篠原〜赤沢」が該当。この3路線に対し、市は昨年度、約3900万円の公費を負担していた。
そうした中、2012年1月、沿線自治会を中心とした「牧野地区生活交通維持確保路線見直し検討委員会」を組織。これまで、計13回の検討を重ねた結果、小中学生が通学利用する時間帯は運行を継続しつつ、他の運行については根小屋地区で4月から導入され、一定の効果が出ている「乗合タクシー」を10月から導入することを決定した。
乗合タクシー導入後は、「やまなみ温泉〜東野」は平日6往復、「やまなみ温泉〜篠原」は平日5・5往復、「篠原〜赤沢」は平日1往復に減便。一方、乗合タクシーは停留所をこれまでより5カ所増設して、バスでは運行困難だった狭あい道路にも運行するよう配慮されている。市では「利用者のほとんどいない時間内のバス運行を廃止することで、かなりの経費削減効果が見込まれる他、運行経路を固定しない乗合タクシーは、目的地に最短距離で移動出来るので利便性が増すのでは」と話している。
乗合タクシーに関する詳細は、市交通政策課【電話】042・769・8249へ。
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