14日に行われた「尾崎行雄杯演説の全国大会」で講演した小泉純一郎元首相。杜のホールはしもとに溢れる程の人が集まる中、咢堂の政治活動・姿勢を高く評価し、その政治精神にならい今後の政治活動に活かしていく意向を披露した。
小泉氏は咢堂と同じ慶応大学出身。「入れ墨大臣」として親しまれた祖父の又二郎氏は咢堂との親交が厚く、咢堂が逗子に住んだ昭和初期から戦中は、横須賀を選挙区とする又二郎氏と共に政治活動をすることも多かった。小泉氏は、祖父を通じて咢堂のエピソードに触れる中で、その政治精神を深く尊敬。2008年に憲政記念館で行われた生誕150年祭にも駆けつけて、挨拶するなど関係も深かった。そうした中、演説大会を主催する「尾崎行雄を全国に発信する会」は昨年末、小泉氏に講演を依頼。小泉氏も咢堂に関係した会ならばと快諾し、今回の講演に至った。
講演では咢堂が又二郎氏の著書に推薦文を書くなど、同志であり親しい間柄であったエピソードを披露。「尾崎翁は、過去は将来の道標という意味の『人生の本舞台は常に将来に在り』という言葉を残している」と述べた上で、原発のあり方に言及。「3・11の地震や津波の経験を経て、原発が本当に安全なのか、と考えるようになった」という経緯や「原発は直ちにゼロにする」等の持論を展開し、最後には「死ぬまで『人生の本舞台』のような向上心で励みたい」と講演した。
同発信する会は「小泉元首相は、晩年まで長年政治活動を続けて奔走した咢堂を尊敬し、生誕150年の際にも『尾崎は本当に偉い』と最大の賛辞をしました。小泉氏が今なお、将来に目を向け活動をしているのは、咢堂の精神に通じるところが多いからでは」と話した。
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