このたび相模原市少年鼓笛バンド連盟の会長に就任した 大野 幸治さん 南区旭町在住 49歳
届けたい 心に響く音楽を
○…揃いの衣装を身にまとい、ドラムやシンバルなどを持ちながら演奏行進する「鼓笛」。大人の団体もあるが、「協調性を養える」と、市内では児童鼓笛隊が12隊活動している。これらを「相模原市少年鼓笛バンド連盟」が統括しており、この度2年間の書記経験を経て会長職に就任した。「時代に合わせた運営方法を探り、子どもが参加しやすい環境を作りたい」と意気込みを話す。
○…若草小、若草中出身。現在はIT関連の仕事に就いているが、高1の娘が幼少期から地域の鼓笛隊に所属していることや、自身が以前楽器店に勤めていたことから、同連盟の運営を手伝うように。楽器の技術だけではなく、人と音や動きを合わせる協調性や仲間とのコミュニケーションも大事。連盟には初心者から上級者までさまざまなレベルの子が集まるが、「高学年になれば隊をまとめていく役割も出てきて、さまざまな体験ができる場でもある」とその魅力を話す。
○…地域のお祭りや発表会などで練習成果を披露しているが、今年はコロナの影響で練習や発表の場が確保できない深刻な状況に直面する。児童の減少や家庭事情の変化から年々隊員数が減少する中、会長としての目下の課題は、隊員をいかに増やしていくか。「参加するハードルを少しでも下げたい」と課題解決に意欲を見せる。
○…楽器店に勤めていたとき、世界にはたくさんの「いい音楽」があふれているが、一生のうちに耳にできるのはわずか一握りだと痛感した。子どもたちが一生懸命演奏した曲は、まちがいなく心に響く音楽だ。それをひとりでも多くの人に届けると共に、子どもたちにはもっと音楽を好きになってもらいたい。そんな思いを胸に、会長としての試行錯誤が始まる。
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