尾根緑道整備事業 通学路も安全に 住民と検討会の設置へ
市では2018年の完成を目標に、尾根緑道の整備に向け、このほど近隣住民に向けた説明会を開催した。地元住民が「整備が遅れている」と安全面を懸念していた区域の解消に向け、第一歩を踏み出した。
今回、整備を予定しているのは、尾根緑道のうち、種入バス停〜桜美林学園グラウンドにかけての区間1・1Km=地図。地域住民によると、同区間は現在、通学路でもあるが、幅員が狭い区間では、すれ違いのトラブルが起こりやすく、急カーブ付近では正面衝突の事故も発生していた。一方で、広い区間では路上駐車が目立つなど、安全面からも整備の遅れが目立っていた。
そこで、市は「緑の保全と景観の向上」「速度抑制対策を行った最低限の通行機能の確保」を基本方針に掲げ、整備を計画。現在、同区間は歩行者と自転車の利用する道を挟んだ両側に相互通行の車道が設けられているが、説明会では、両側の車道をそれぞれ4・5mに統一して一方通行化する計画のほか、遊歩道と自転車専用道路の設置などの整備案を提示=イメージ図。また、既存のケヤキは、必要最小限の伐採にとどめ、新たな植栽や広場・休憩所の設置など景観面についても配慮することを明らかにした。
市では建設総務課、道路整備課の担当者と近隣の5つの町内会の代表者等による検討会を立ち上げ、測量や景観など、詳細の設計に向け、住民の要望を図り、2015年度の工事着手を目指す。説明会に参加した住民からは「良く考えられた案と感じたが、更に安全を追求してほしい。検討会には積極的に参加したい」という声がきかれた。
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