9月26日に和光大学ポプリホールで独演会を行う 立川 晴の輔さん 41歳
「いつでも人生を”満喫”」
○…「いつかは”晴の輔落語”を確立したい」。大学卒業後、立川志の輔師匠の一番弟子として入門。大学1年のとき、師匠の高座を初めて観た。「衝撃が強すぎて落語が終わっても、しばらく立てなかった」と振り返る。それから毎月、師匠の高座に通った。「この思いが卒業まで続いたら、本物だろう。その時に弟子入りしよう」と決めた。
○…神戸市出身。親の仕事のため、横浜や藤沢、神戸など転校を繰り返した。幼いころの夢はプロ野球選手。「巨人に入団し、1番ファースト。そして新人賞が夢だった」と笑う。中学ではジャッキーチェンに夢中になり、機械体操部に入部。高校は岡山県津山市に転校。田舎はいやだと思っていたが、「住めば都」と、しっかり遊んで、高校生活を存分に「満喫」した。
○…楽しい人に出会いたいと大学では落研のドアを叩いた。「楽しいというより味わい深い奴ばっかり」と笑みを浮かべる。卒業後、「あのときの思いは本物だ」と弟子入りの機会を探った。家の前で土下座をして待った。断られても放送局の前で毎日頭を下げ待ち続けた。ある時、「食えないぞ、どうする」と声を掛けられ、車のキーを渡され入門が許された。
○…師匠の指示は抽象的で、「ハンバーガーを買ってこい」と言われ、「何バーガーですか」と尋ねると、「俺が今、食いたいハンバーガーだ」と返される。日常を共にし、「師匠は何を考えているのか」を問い続けると、師匠のしぐさや語り口だけでなく、『思い』も似通ってくる。初めて観た師匠の高座は約2時間。「たった1人で、そして言葉だけで師匠の世界にどっぷり引き込まれた。今度は僕の言葉でお客さんを引き込ませたい」。2013年に真打昇進。真打へ心構えを師匠に聞くと、一言「示せ!」。「やっぱり抽象的でしょ」と笑う。現在、各地で独演会を精力的に行い、市内でも町田駅前のパリオで4年前から定期独演会を続けている。
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