発明クラブ中野結菜さん 発明協会「全国初の快挙」 当時小学生のアイデアが製品化
町田市少年少女発明クラブ(康井義明会長)所属の中野結菜(ゆいな)さん(中学2年)が大手化学メーカー・リケンテクノス(株)と共同で実用新案を取得し、商品化を進めてきた発明品がこのほど製品化され、販売が開始された。これは同クラブが属する公益社団法人発明協会にとっても「初の快挙」で、8月4日には、中野さんと同クラブの関係者が石阪丈一町田市長へ表敬訪問し報告した。
製品化されたアイデア品「ラップもどりま線」は、中野さんが家事を手伝う際に思いつき考案され、小学5年当時に展覧会に出品された作品で、その後様ざまな賞を受賞した。引き出されたラップフィルムと「専用紐=もどりま線」が接触することで生じた摩擦により、フィルムの巻き戻り力を抑制し、かつロールの飛び出しも軽減させる役割を持つ。巻き戻った場合にもその専用紐によって引出口がすぐに見つけられる。「お手伝いをしていて、うまくできず大変困ったので考えました。これを使うことで小さい子が親を手伝うきっかけになれば」と中野さん。
夢はJAXAで働くこと
昨年7月に中野さんがリケンテクノス(株)を訪れた際、同社社員との雑談の中で、メーカーとしてのラップ製作の課題が「ひっつかないこと」と「切るときに手を傷つけないこと」と知り、中野さんは現在、第2弾として「歯がなくても切れるラップ」作りに取り組んでいる。そして「改良に改良を重ねています。いろいろ試すのがとても楽しい」と目を輝かす。
発明クラブの康井会長は「中野さんはこのように創造性のみならず観察力が優れている。常に次のステップを見据えイノベーションしている。将来がとても楽しみ」と話した。
また同社の清水浩社長からの「将来はぜひわが社に入社を」との誘いに「宇宙飛行士なりたいので」と答えた中野さん。将来JAXAで働くために、日々創造性を磨いていく。
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