10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議で、桜美林大学卒業の川相拓也選手が読売ジャイアンツ(=巨人)から育成ドラフト2位で指名を受け、桜美林大学から初めてのプロ野球選手が誕生した。
ドラフト会議当日、桜美林大学学長室では川相選手とともに三谷高康学長、野球部の津野裕幸監督、宮崎光次部長や野球部員、スタッフらがテレビ画面を見守った。
1人ひとり名前が呼ばれる中、巨人の育成ドラフト2位で川相選手の名前が読み上げられると部員らから歓声が上がり、川相選手は安堵の表情を見せた。川相選手は「選ばれたことは素直に嬉しい。育成枠で厳しいと思うがしっかりとやっていきたい」とコメントし、「父に『やれるなら挑戦してみろ』と言われたのがテストを受けるきっかけ。父の様な、相手から嫌われる選手になりたい」と抱負を述べた。
川相拓也選手は2009年、桜美林大学野球部の硬式移行後1期生として入学し、4年時にはキャプテンとしてチームを牽引した。
ポジションはセカンド・ショートで、堅実な守備と50m6・0秒の足を活かした走塁が売り。守備範囲の広さと内野ならどこでも出来る器用さ、勝負強い打撃と巧打も持ち合わせており、首都リーグで3度ベストナインに輝いている。
父親は元プロ野球選手の川相昌弘氏。現役時代は巨人や中日ドラゴンズで活躍、「バントの名手」で通算512犠打のギネス世界記録も持っており、現在は読売ジャイアンツのヘッドコーチを務めている。
川相選手は2013年3月に卒業すると、学生コーチとしてリーグ1部昇格を支えた。しかしプロ野球への夢を捨て切れず、父にも背中を押され、9月に巨人入団テストを受験。フリー打撃で両打ちを披露、右打席では左翼への柵越えで、スカウト陣に実力を見せつけた。最終的な合否が今回のドラフト会議で決定することになっていた。
三谷高康学長は「大学で初めて巨人から指名を受けたことを嬉しく思う。川相君の、野球の夢をいつまでも追い続ける姿は、学生全員の良いお手本になる」と喜んだ。
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