『おーい どうしてる 南の島で土くれと化した僚友たちに 呼びかけてみる』
原町田の三寶山勝楽寺(茂田真澄住職)に5月15日、新しいモニュメントが建立された。冒頭のことばが、高さ約1m50cm、横幅2m50cmの黒御影石に記されている。
これは同寺の総代であり著名な造形作家の三橋國民氏の作品。三橋氏は同寺を始め市内各地にモニュメントを設立し、町田市の名誉市民、東京都の名誉都民に選出されている。また、同寺の納骨堂「釈迦堂」には同氏の「鎮魂記念館」が併設されており、同氏の戦争観を伝えている。
今回建立された「鎮魂の碑」は、ニューギニア戦線で九死に一生を得た同氏が、帰って来られなかった多くの同僚たちに向け、終戦後70年経っても消えない思いを形にしたもの。
当日の除幕式では、列席した市長や議長、文化協会や遺族会の関係者など約30人に向けて、石碑に込めた思いを語った。「一緒に小学校を卒業した60人の同級生たちの中で終戦後、町田に還ってきたのは数名しかいなかった。ニューギニア戦線では、自分自身もひどいところで木の根を食べてなんとか生き延びてきたが、今はすごく恵まれている。何かの形で彼らを慰められる石碑を建てたいと考えていた。忘れてはいけない思いを、多くの人に伝えられれば」と話していた。
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