町田市は6月1日から、住宅内部に住みついている外来生物のアライグマとハクビシンの駆除を開始した。外来生物法に基づき、特定外来生物に指定されているアライグマと外来生物のハクビシンの駆除や侵入予防等の助言を行うことにより、外来生物が生態系に与える影響を取り除くこと、生活環境への被害を防ぐことを目的にしている。
同市では「家に住みついている」「庭を荒らす」「農作物を食べられる」などの被害の報告が2016年で90件、2017年で94件あった。駆除に至るのはそのうち約10件。「今年度も10件程度を想定している」と市担当者。年々増加傾向にある被害への対策として、この「外来生物駆除事業」が開始。東京23区内で16区、多摩26市内で9市がすでに実施に乗り出している。
事業内容はアライグマ・ハクビシンが住宅内に住みついた場合、建物所有者からの申し込みで町田市が委託業者を派遣し、箱わなを建物内に設置して駆除を行うというもの。捕獲できた場合、委託業者が処理も行う。また捕獲の有無にかかわらず、設置期間は2週間とし、同一年度内に再度申し込むことはできない。
委託業者は駆除期間中に「入り口を防ぐ」「消毒する」など、改めてアライグマ・ハクビシンが来ないよう助言を行う。駆除費用は原則無料だが、消毒や穴ふさぎなどの作業は別途申込者負担。
申し込み対象者は町田市内に所在する住宅の所有者で、住宅や物置などの付属建物に住むアライグマ・ハクビシンの駆除を希望する人。申込は市環境・自然共生課窓口か郵送で。防除事業のチラシを市民センター、駅前連絡所で配布するほか、市ホームページからも情報を確認できる。
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