2020年度から、小学校の授業でプログラミングが必修化される。プログラミングとは、コンピューターに、自分が求める動作を指示・命令すること。今回、サレジオ工業高等専門学校(小島知博学校長)の情報工学科長を務める島川陽一教授に、プログラミング教育の効果や今後について聞いた。
島川教授は2020年からの必修化の経緯について「IT政策に先進的なアメリカや、インド、中国などの状況を鑑みて、日本もITに柔軟に対応できる人材を育てていくために導入されたのだろう」と話している。
読み書きそろばんならぬ「読み書きプログラミング」。今後の日本人の基礎教養をこのように表現した。やがて日本でも、アマゾンやグーグルなどのような社会を動かすIT産業が産業界の中心になると予測する島川教授は、「文系/理系問わず幅広い人にプログラミングの知識が必要になる時が来る」と述べる。そのため産業界の方からの要請も強い。ITに精通した人材が求められる時代だ。
教育現場では
プログラミングを学習するのは「早ければ早いほどいいと思う」と島川教授。プログラミングに早くから触れていると「問題解決のセンスが違う」とのこと。小さい子は「ゲーム機感覚」で遊ぶように学習を進め、すでにアメリカではこのような学習スタイルを推奨する風潮だという。「日本では、なにかと受動的に『教えられる』スタイルの学習が多いが、プログラミングは自分が主体的、自発的になってやっていくもの」。「重要なのは、コードを(いわば受験勉強のように)学習する縦の糸と、自由に発想し思い描くヴィジョンを実現しようとする横の糸の両方だ」と島川教授は話す。
30年前は100万円ほどしたコンピューターも、最近ではかなり低価格になり、ITとの距離は近くなってきている。そんななかITに柔軟に対応できる人材を育成するプログラミング教育が導入されるのは必然的だろう。
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