16日、町田市民フォーラムの町田イタリア歌劇団の特別公演に出演する 工藤 和真さん 28歳
求められる以上を与えたい
○…テノール歌手として全国を飛び回り、目覚ましい活躍を見せる若手の注目株。中高年ファンが多いクラシックのコンサートでは異例ともいえる十代〜三十代の観客が詰めかける。それというのも、テレビアニメ「ユーリ!!!оn ICE」の劇中曲「アリア《離れずにそばにいて》」「デュエット《離れずにそばにいて》」に参加したことがきっかけだ。「フィギュアスケートに合わせて歌いたいという夢が思わぬ形で叶いましたね」と笑みがこぼれた。
○…テレビ番組への出演、ポピュラー曲のライブなど、クラシックにこだわらない幅広い音楽活動。「昨日も子ども向けのコンサートで童謡を歌ってきました」。トレードマークの口ひげを剃っているのもそのせいだ。「そのときにお客さんが求めているものは何だろうといつも考えている」
○…小さなころから物事に動じず、独立心の強い子だった。3歳のときに迷子になったときも、迎えに来た白バイを見て目を輝かせたほどだ。東京藝術大学卒業、同大学院独唱課を修了後、現在はどこにも所属せずに自分一人でマネージメントもこなす。「自分がやりたいことを自由にやり続けるためには必要なことだから」。演歌も歌謡曲も歌えるテノール歌手。将来は「徹子の部屋」と「紅白歌合戦」に出ることを目標に掲げる。
○…「クラシックは敷居が高いと思っていた人が、勇気を出して自分の歌を聞きに来てくれるのが嬉しい」。だから自分も期待以上のものを与えて喜んでもらいたい。自ら道を切り開いてきた師匠の市原多朗氏の影響が大きいと自覚する。「この世界を極めた上で、いろいろなことに挑戦したい。クラシックをより多くの方に聞いてもらうためにも、自分の方から歩み寄っていけたら」
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