市内で若年性認知症当事者の就労支援と居場所づくりに尽力する任意団体、HATARAKU認知症ネットワーク町田(松本礼子(あやこ)代表)の、認知症当事者の就労と竹林管理・活用をコラボさせた取り組みが、「第2回認知症にやさしいまち大賞」の最高賞である本賞を受賞した。今月10日には町田市役所で石阪丈一市長にその結果を報告した。
HATARAKU認知症ネットワーク町田は「NPO法人認知症フレンドシップクラブ町田事務局」や「町田認知症友の会」などの認知症団体と新規就農者による「おおるりファーム」で構成する団体。昨年春から認知症当事者やボランティアスタッフ10〜20人が週1回、市が所有する下小山田町の放棄竹林の整備や、伐採した竹を使って竹炭や竹製品づくりを行い、収益にしている。
「認知症にやさしいまち大賞」はNHK厚生文化事業団が主催。2回目となる今回は全国から応募のあった45の取り組みの中から本賞5団体、特別賞2団体が選出。同団体は「共生社会に向けた先駆性、オリジナリティー」「認知症当事者が望む活動を本人とともに進めているか」「その活動が一般の人に届き、地域に広がっているか」「他の地域への応用可能性」などの選考基準をクリアした。なお昨年は町田市の認知症カフェ「Dカフェ」の取り組みが本賞を受賞している。
松本代表は「認知症の人たちが引き籠らず元気になることが一番の目的。それだけでなく対価をもらえることが生きがいに繋がり、それを評価されたと思います」と喜んだ。石阪市長は「きちんと仕組みを作って取り組んでいるのがすごい」と、その成果をたたえた。
竹炭や竹製品は当事者らが通うデイサービスで販売されている。問合せは同事務局【携帯電話】090・3437・8123へ。
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