市民ホール単独公演を行う「まちだガールズ・クワイア」をプロデュースする 石田 ショーキチさん 50歳
同じ景色を見せてあげたい
○…町田に来てようやく自分の居場所を見つけた―「SPIRAL LIFE」としてメジャーデビューし、カリスマ的人気を博す。最後のコンサートは横浜アリーナを即日完売。その後、音楽を通じた地域貢献を行う会社を町田に立ち上げて「まちだガールズ・クワイア(町ガ)」をプロデュースする。グループ結成から4年。「どれだけ町田にコミットしてきたか」を推し量る意味も込めて、4月13日(土)に市内最大キャパを誇る市民ホールで単独公演を開催する。
○…メンバーに話したのは昨年の夏。公演まで1年を切る中、自身の音楽活動に加え、作詞作曲、町ガのアルバムづくり、ライブの告知に奔走する。街中を走り回り、人と会い、頭を下げた。すべては「音楽が人々に元気を与える。彼女たちに自分が見てきた同じ景色を見せてあげたいから」
○…静岡県出身。上京後、バンドで成功し、数々の有名アーティストをプロデュースしてきた。それでも安息の地はなく、ここにたどり着くまで十数回も居を移した。今ではFC町田ゼルビアの熱烈なサポーターでもあり、行きつけの中華料理店の餃子が「世界一うまい」と豪語するほど、地域に馴染んでいる。
○…「自分の力を街が必要としてくれるところまで発展したのは初めて」。いつかはやりたいと思っていたアメリカのガールズポップの再構築。町ガのメンバーと出会い、「今こそやるときだ」と運命的なものを感じた。「(合唱は)歌がうまいから感動するわけではない。少しずれることで音階に膨らみが出て豊かに聞こえる。そして一生懸命歌っている姿に人々の心は動く」。自分の音楽は人々を幸せにしてきたのか。音楽の神様は答えてくれない。そこから得た答えは哲学と同じ。問うべき疑問を教えてくれるだけだ。
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