駐車場シェアシステム委員会の代表を務める 水野 将憲さん 森野在住 47歳
介護職に革新もたらす
○…介護職の人は一般的に社会的地位が低いと感じている。「互いに交流し、意見交換することで、仕事をより良いものにできる」と、顔の見える関係づくりに奔走した。地位向上を訴え、厚労省の職員に現場の声を聞かせたりもした。「介護は男の寿退社」と言われることがあるという。結婚すると家族を養うために、別の仕事に移ってしまう人が多い。介護の仕事が好きで、やりたいのにできない。そんなジレンマを少しでも解消したい。
○…町田生まれ町田育ち。訪問歯科診療を精力的に行うあさがお歯科の立ち上げに関わり、業務を手伝うように。ほどなくして居宅介護支援事業が立ち上がる。それからはその身を介護に捧げている。「自分じゃ介護の仕事はとてもできない。だから介護をする人たちを支えよう」。町田市医療・介護事業所交流会の会長に。最初は参加者の一人だったが、地元の人がやるべきと推された。20回を数える交流会も最初は20人のスタート。年を追うごとに倍々に増え、今では440人の賛同者。
○…幼稚園年長の時に交通事故に遭い、小1まで車イス生活、その後も激しい運動はできなかった。「タイヤに巻き込まれて、下手したら左足がちぎれていたよ。だからなんとなくだけど、障がい者の人たちの気持ちがわかるんだ」。介護に携わる人への思いは強い。
○…「介護を他人事でなく、自分事に」「介護に力を」と訴えてきた。駐車場シェアシステムはやりたいことのほんの一部にすぎない。「みんなボランティアで知恵を出し合っています。でも介護だから、福祉だから利益を出してはいけないという風潮はおかしい」。一生懸命やればきちんと見返りをもらえるように、やりたい仕事を辞めなくても済むように、介護業界の革新に力を入れる。
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