東京在住の30代が中心となり若い世代に平和学習の場所づくりを行う、第三世代が考えるヒロシマ「 」継ぐ展が町田市生涯学習センターと共催で平和イベントを開催する。8月5日(月)〜9日(金)、午前8時30分〜午後7時。町田センタービル6・7階。実行委員長の久保田涼子さんに話を聞いた。
広島生まれの久保田さんは32歳(2014年)の時に、「父と暮らせば」という朗読劇の広島弁指導に携わった。「広島の平和学習では、8月6日までの街の様子と、原爆が投下された日、どれだけ悲惨な状態だったかという内容を何度も勉強します。今回もきっと同じような内容なのだろうと思って本を開くと、予想に反して被爆後が舞台のお話でした」と振り返る。その時に「広島の復興の過程や、原爆後にどんな思いで人々が生きたのかを含めて、実は何も知らないのではないか」と気づいた。「なにより、他県の女優さんが、劇を通じて広島を伝えていこうとする姿に心を打たれ、広島出身の自分だからこそ何かできないかと考えはじめました」。戦後70年の2015年に、同じ30代の仲間たちに声をかけて動き出した。
35年以上前から平和祈念事業を行ってきた町田市生涯学習センターから久保田さんへの講演依頼がきっかけとなった今回の町田の開催。これまで各地で行われた企画展を通して、思った以上に若い人たちが戦争や平和について興味を持ち、自分にできることを探していると感じたという。「初年度は手作りで始めた企画展ですが、5回目となった今は、各教育機関や民間企業、行政などたくさんの方々のお力添えで輪が大きくなっています。戦争や平和について、原爆について、世代を超えて対話が出来る場所づくりを今後も各地に作っていければと考えています」と久保田さん。「継ぐ展では『考えるきっかけ』を会場のあちこちに用意しています。会期中には毎日、自由研究サポート教室も開催しますので、ぜひ足を運んでいただければと思います」と呼びかけた。問合せは同センター【電話】042・728・0071へ。
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