カザフスタンのアティラウ市で9月6日(金)〜8日(日)に開催される「IBSA柔道アジアオセアニア選手権大会」の男子100kg級に市内相原在住の石川信介さん(45)が日本代表として出場する。同階級における現在の国内ランキングは2位。試合結果によっては、来年の東京パラリンピック出場へと大きく前進する重要な大会となる。
この大会は視覚障がい者のスポーツを統括する国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)が運営する国際総合競技大会。2020年東京パラリンピック出場に向けて、ランキングポイントを獲得する大会となっている。
石川さんはかつて実業団柔道で活躍。試合中の事故で25歳のときに右目、29歳で左目に網膜剥離を起こして視力が低下した。今は右目が0・01、左目は失明状態でほぼ光を失っている。
柔道は7歳から始めた。強豪の国士館高校でもレギュラーを務めた。20代で視力を失くしても柔道家としての自分を諦めなかった。得意技は大外刈り、払い腰、内股、寝技と幅広いオールラウンダー。6月の選考会に優勝して掴んだ今大会への出場権。「世界ランク上位の選手がいるアジアはレベルが高い。1回でも勝ってポイントを獲得し、東京パラリンピックへの代表に近づきたい」と強い思いを口にした。
180cm近い身長と100kgを超える体重。練習以上にきついのが減量だという。食べることが好きで、試合がないときはワインも一晩で3升を一人で空けるほど。「食べ始めると1日1kgのペースで増えてしまう」と笑う。それが試合前になると1日に飲む水は700ミリリットル以下、固形物を口にせずに1週間で8kg落とす。東京パラリンピックは目標であり、一つの区切り。今は目の前の一つ一つの試合が大事だ。8月20日に表敬訪問を受けた石阪丈一市長は「来年、良い報告を楽しみにしています」とエールを贈った。
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