女子サッカーチーム・ノジマステラ神奈川相模原の監督に就任した 北野 誠さん 町田市在住 52歳
生涯現役 学びは尽きず
○…これまでJ2リーグを主戦場に、監督として厳しい日々を戦い抜いてきた。次に選んだのは、なでしこリーグ。「都落ち」、周囲からの心無い声も耳に入ったが、その表情に迷いは一切ない。「ノジマは1部。優勝すれば日本一、その先には世界がある。その景色を見るために、指導者として成長するために、ここに来た」。標榜するのは、選手の特長を最大限活かすサッカー。始動日以来、選手を見極めることに時間を費やしてきた。頭の中ではビジョンが着々と出来上がっているようだ。
○…香川県出身。「取材では言えないようなヤンチャな子どもだったよ」と笑う。中学に進むと、サッカー部では持ち前の運動神経と足の速さを活かし、県大会優勝に貢献。サッカーの名門・帝京高校から声がかかった。「東京に出てみたい」、そんな理由で選んだ進路だったが、厳しい練習に耐え抜き2年でレギュラーに定着。全国大会で優勝を果たす。その後は日立製作所(現柏レイソル)に進み、移籍を経ながら10年間、選手として活躍した。
○…「サッカーが好きなのに、素直になれない自分のような子どもがいるはず。そういった子たちの力になりたい」。そんな思いから引退後は指導者の道を志した。大切にしてきたのはコミュニケーション。時には友達のように、時には兄弟のように、言葉と態度で選手に寄り添ってきた。
○…監督に就いてからは、ほぼ単身赴任。妻の住む京都には月1回帰れるかどうかだが、「それが監督の仕事」と意に介さない。今は、チームをいかに強くするかだけに心血を注いでいる。「20人全員が一丸となって戦えるチームにしていく。タイトルは全て取りたいね」。自信に溢れた笑みが浮かんだ。
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