国内外で活躍し、町田のスポーツ界に貢献したアスリートやスタッフを称える「スポーツアワードまちだ」が2月24日、市庁舎で開かれ、最終選考に残った10組が表彰された。スポーツ文化の振興や青少年の健全育成、地域の活性化などに寄与することを目指すもので今回で10回目。
アスリートと市民との交流を目的に開催される年に一度の祭典。2011年に始まり、町田に縁のある数多くのアスリートたちを紹介してきた。
3月1日に東京マラソンで日本人トップの4位となり、自身の持つ日本記録を更新し東京五輪2020大会のマラソン代表に一歩近づいた大迫傑さん(29)。大迫さんと同じ市立金井中学校出身で、1万mでリオ・デジャネイロ五輪に出場した関根花観(はなみ)さん(24)など、過去に受賞し現在もなお世界を舞台に活躍している選手も多い。
100組から選出
今回の表彰対象は19年1月1日から12月31日の間に市のスポーツ振興に貢献した個人か団体で、自薦・他薦による100組の候補の中から、テニスプレーヤーの本玉真唯(まい)さん(20)がグランプリに輝いた。日本テニス協会が主催する歴史ある大会、「三菱全日本テニス選手権大会94th」の女子シングルス優勝などの戦績が評価された。
プロ転向後、初のタイトルに喜ぶ本玉さんは南大谷中出身。中3までは市内のテニスクラブで活躍していた。兄の影響でテニスを始め、全小、全中のタイトルや世界スーパージュニアも制した実力の持ち主だ。
今年2月の日本リーグ決勝戦でも、所属する島津製作所チームを優勝に導く活躍を見せている。
当日は大会出場のため欠席した本玉さん。ビデオメッセージで「めげそうな時に背中を押してくれたコーチや家族、友人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。今年はグランドスラムの予選を目指して頑張ります」とコメントを寄せた。
注目選手ぞくぞく
準グランプリにはNHK杯で3位に入った体操の畠田千愛(ちあき)さん(15)が選出。昨年は姉で体操女子日本代表候補の瞳さん(19)が同じ準グランプリを受賞している。「ベストインパクト賞」には第42代日本ライトフライ級王者となったボクシングの高橋悠斗さん(27)が選出。「ベストパフォーマンス賞」にスタンドアップパドルの世界大会で10月に4位、12月に銅メダルと好成績を残した奥秋李果さん(26)と、ライフル射撃の水田光夏(みか)さん(22)。奥秋さんは19年のグローバルアクト賞に続いて連続の受賞。桜美林大学4年の水田さんは東京2020パラリンピック代表選手に内定している。「ベストホープ賞」は全日本ジュニア新体操選手権大会、リボン団体の部で優勝した町田RGが受賞し、6人のメンバーが笑顔を見せた。
また、柔道の石川信介さん(46)、ムエタイの小林愛三(まなぞう)さん(24)、サッカーの根府(ねぶ)桃子さん(15)、スピードスケートの松山雛子さん(21)には感謝状が贈られた。
石阪丈一町田市長はあいさつで「毎年素晴らしいアスリートが出てきて市民にとっても誇りだと思います」と話し、主催のSportsまちだホームタウン協議会の榊原高(たかし)幹事長は「皆様の、懸命に取り組むひたむきな姿が地域の人々に勇気と感動を与えている。さらなる飛躍を心より願っています」と受賞者たちにエールを送った。
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|