新型コロナウイルスの影響で市内の幼稚園でも臨時休園を余儀なくされており、多くの園児たちがいまだに登園できずにいる。町田こばと幼稚園(本町田)もその一つ。臨時感染予防期間中の同園では5月15日、今年の新入園生に向けて「オンライン入園式」を開催した。
2019年3月に国際バカロレア(IB)プライマリーイヤーズプログラム(PYP)認定校となった同園。認定を受けるにあたり園内の通信環境を整えており、臨時休園が決まってすぐの4月7日からはホームページやSNSを通じて、担任教員のあいさつや自己紹介、園児と保護者が一緒に楽しめる教材、ホームワークのやり方などの動画配信を継続して行うなど、積極的にネットワーク環境を活用してきた。このほど臨時感染予防期間が延長された現況を鑑み、5月11日から各家庭と繋ぐオンライン配信テストを経て、双方向で顔が見られる形での入園式を行った。翌日には年中・年長クラスの始業式も同じくオンライン形式で行われた。新型コロナ禍の終息後、登園が再開した際にスムーズに移行できるように企画した。
オンライン入園式ではたんぽぽ、もも、ちゅうりっぷ、れんげの年少4クラスを時間で分け、各担任がクラスメイトの顔を見ながら一人ひとりにあいさつ。園児らは嬉しそうに話をしたり、元気に歌ったりしていた。テレワーク中で自宅にいる父母や、卒園した兄姉ら家族が揃って参加する姿もあった。「園内の様子が分かるように、それぞれ自分たちの教室から配信しました。若い先生たちが設定してくれて、時間もぴったりリハーサル通りにできました」と神蔵かおる副園長。「私たちも園児や親御さんの元気そうな様子が見られて嬉しい。今は家庭訪問ができないのですが、家庭の雰囲気を垣間見ることができました。このピンチな状況でもより良いものを生み出していきたい」と話す。
今後もオンラインシステムを利用し、クラス懇談会やその他の活動を行っていく。また、この期間を利用し園庭などの整備を進め、「園児らが初登園したときにワクワクしてもらえるような環境づくり」に励むという。
見学会もオンラインで
2021年度の入園希望者を対象にした見学会「キョロキョロツアー」もオンライン形式で行われる。5月22日(金)と29日(金)の午前10時30分〜11時30分で、10時から受け付け。参加費は無料。オンライン接続はビデオ会議アプリ「Google Meet」を使用するため、インターネット環境が備わり、カメラ・マイク付き(外付けも可)のパソコンかタブレット及びスマートフォンが必要。タブレット(スマホ)の場合はアプリのインストールとアカウントの作成が必要となる。
神蔵副園長は「参加中の親子の画像を確認させていただきますので、お子様と一緒に参加してください」と呼びかける。申し込みは同園HP(https://www.m-kobato.ed.jp/)の「お問い合わせ」から「キョロキョロツアー参加希望」と記載を。問合せは同園【電話】042-723-1494へ。
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