新型コロナウイルスの影響で学校教育現場にも「新しい生活様式」が求められている。町田市議会では2020年12月に開かれた第4回議会で「オンライン授業の実施と制度確立を求める請願」が35人全員一致で採択された。
学校教育現場では文科省のガイドラインに準じて換気の徹底や近距離での会話の際のマスク着用などの感染症対策がなされている。しかし学校内の高い密度の中で児童・生徒同士や教職員との接触は避けられず、万全な感染拡大防止策とは言えないと感じられているようだ。
このほど請願を議会に届けた市内小学6年生の保護者が調査したところ、感染を恐れて小中学校を自主欠席する児童・生徒は市内にも90人近くいるという。登校しない(できない)ことで家庭ごと隔絶され、不安な毎日を過ごしている。
オンライン授業を導入することで、自宅や学校内の他の教室からでもライブ配信で実際に授業を受けられ、学習機会や学校との関りを継続できる。「各学校ごとに対応してくれてはいますが、中には理解を得られないというケースもあります。市の制度として確立して頂きたいとお願いしました。採択されて嬉しい」と先述の保護者は喜ぶ。コロナ不安で登校できずにいる児童・生徒にも十分な学習機会が与えられ、学習の遅れやコミュニケーション不足の解消に繋がることが期待される。
市教育委員会では「GIGAスクール構想により今年度中に配布を完了させる一人一台のタブレットを、家庭学習に役立てることも検討できる」とし、校内のネット環境の整備などを進めていく。
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