芹ヶ谷公園(町田市原町田)の東側に位置する芝好園自治会(石垣敦男会長)の「私たちの道に名前をつけよう」プロジェクト。自治会創立60周年を記念し、2020年秋から実施されてきた同プロジェクトによりこのほど、22本の道の名前が決定。1月20日に発行した自治会報「芝好園だより」でお披露目された。
企画当初はひだまり荘から芹ヶ谷公園、市立国際版画美術館の入口まで続くメインストリートのみ命名する予定だったが、企画を進めるうちに自治会内全ての道を網羅する壮大な企画となった。22本の名前の中には、芝好園南坂や同東坂など今まで呼ばれていた名前を踏襲するものから、防災井戸通り、防災倉庫通り、石碑通りなど沿道にあるものの名前から付けられたもの、ぽっかぽか通りやおひさま坂などイメージで付けられたものなど様ざま。「スカイツリー通り」と「スカイツリー細道」ができ、高台から東京スカイツリーを眺められることを誇りに思う住民が多くいることが分かるなど面白い発見もあったと、選出した石垣会長は振り返る。
住民に命名投票券を配布し多数決で決定する予定だった。しかし住民の隣接する通りには少なからず愛着があり、他区画の人が思い付きで付けたような名称は嫌だという声が上がるなど、決定までには時間がかかったという。また、マムシやクモの巣など、マイナスなイメージの名称も選ぶことはしなかった。
企画には同自治会の子ども会が協力。たくさんの児童らがポスター撮影や投票用紙の集計まで手伝った。「こらから一番長くこの道々を通っていくであろう芝好園の子どもたちが、自らの手によって付けられた道を通る度に自分たちの故郷を誇らしく思ってくれるでしょう」と石垣会長。地図で見ると漢字の「目」に見えることから、書き順になぞらえて「目の一画目通り」という応募があるなど、子どもの感性に感心したという。
石垣会長は「今まで長く住んでいた住民でもなかなか通らなかった道を改めて見つけたり、新しく引っ越してきた住民にとって同自治会の全貌を知る機会になったりと意義のある企画となった」と話す。今後は道の名前を記したイラストマップの制作・配布をしたり、道の名前をタイトルにしたイベントを企画していくとしている。
町田版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>