任期満了に伴う東京都議選(6月25日告示、7月4日投開票)まで3カ月を切った。本紙の調べでは、現職3、国替え1、前職1、新人4の計9氏が立候補の意向を示し、定数の4議席を争う情勢だ。(4月5日起稿)
現職は奥澤高広氏(38・無所属 東京みらい)、小磯善彦氏(66・公明党)、池川友一氏(36・日本共産党)、前回の府中市選出から国替えした藤井晃氏(38・都民ファーストの会)の4氏。これまで5期務めている吉原修氏(65・自由民主党)は不出馬の意向だ。
前回都ファでトップ当選だった奥澤氏は1期目途中で東京みらいを結成し幹事長に。新型コロナの負担軽減を重点に「職のセーフティネット」を掲げ、若者世代への給付金、雇用促進のため企業側への減税、困窮世帯の就職支援の3つの重点政策を推進する。
小磯氏は5期目。20年の実績を「確かな力」と示し、コロナ対策や防犯・防災対策に注力。いのちと暮らしを守る、経済再生と若者の雇用支援、子どもと女性を応援、健康長寿社会を創る、魅力ある街づくりへの「5つの挑戦」を政策に掲げ、6期目の都政に臨む。
池川氏は2017年初当選。現在1期目で都議会財政委員会理事等を務める。子どもの貧困をなくし、ひとり親家庭への支援充実、コミュニティバスやデマンド交通の充実などの移動権の保障、市内への児童相談所の設置等、暮らしに役立つ政策を推進する。
藤井氏は府中市選出の1期目。国替えで参戦。小池百合子都知事との強い連携で、多摩都市モノレール延伸やMaaS等新しい交通政策の「新しい東京」、インクルーシブな公園等を創る「優しい東京」、アーティスト支援等の「楽しい東京」を政策に掲げる。
一方、前職の今村路加(るか)氏(52・無所属)も出馬。
今村氏は町田市議を経て07年の補欠選挙で都議初当選。3期務め、前回の選挙は次点だった。新型コロナ対策でワクチン接種を加速し、生活や仕事が厳しい方に新たな給付金創設、医療機関にコロナ病床増設などを政策に掲げ、都政への返り咲きを目指す。
新人は町田市議会議員から転じる吉田勉氏(72・無所属)と松岡みゆき氏(59・自民)、星大輔氏(40・自民)の3氏と台湾で飲食店企業を経営をしていた鈴木烈(れつ)氏(47・立憲民主党)が出馬表明。
吉田氏は市議7期目、3期連続トップで当選しており第35代議長も歴任。支持政党を持たず会派「保守の会」に所属し活動。若者育成に尽力し、生活優先、新産業創出優先の視点に切り替え「東京オリンピックの中止」を訴える。都議選は09年以来の再挑戦。
松岡氏は市議3期目。自身の保育士経験や2人の子ども、3人の孫を持つ母・祖母として、出産費用の無償化や保育士の給与アップ、待機児童ゼロ等の「少子化対策」に注力。また同居の姑の介護経験をもとに「高齢者・福祉対策」も都政で実現したいと訴える。
星氏は市議1期目。子育て世代の代表として子ども達が夢を抱き、その夢を実現できる「次の東京」を創るため都政に挑戦。多摩都市モノレール町田方面延伸の早期実現、子育て支援や児童虐待ゼロ、高齢者・障害者福祉の充実を重点政策に掲げる。
鈴木氏は町田六小、町田二中出身。住友銀行、松下政経塾、葛飾区議を経て台湾のベンチャー企業に参画。台湾生活13年で50店舗の飲食店企業経営の経験のもとに、「本人が望まない非正規雇用をゼロに」を政策に掲げ、東京から日本を変えると訴える。
3月1日現在の市内選挙人名簿登録者数は35万8921人。
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