緊急事態宣言の再延長など、長引くコロナ禍において苦しむ飲食店――栄通り商店会(園田鉄司会長)が会員の飲食店を応援しようと助成金を使った独自の「テイクアウトマップ」を作成した。マップづくりにあたったのも同じ商店会の仲間である加盟店。巣ごもりで消費が落ち込む中、共に苦境を乗り越えようと商店会の力を集結させた。
1955(昭和30)年に発足した同商店会は、小田急線町田駅近くの通称「第一踏切」から森野三丁目交差点までの約1キロの範囲に100を超える店舗が立ち並ぶ。中心市街地にあり、飲食店をはじめ、物販、金融機関、事業所、公共施設などが共存して市民の生活を足元から支える。
「コロナ禍でテイクアウトを始めた店も増えた。商店会としてできることをしてあげたかった」と園田会長。飲食店のテイクアウト事業に特化した助成金を申請し、テイクアウトマップづくりを始めたのは今年に入ってからだ。作成にあたっては同じ商店会に加盟し、地元をよく知るデザイン事務所が請け負った。担当した株式会社Area87のクリエイティブディレクター、中村愛さんは「栄通り商店会にはジャンルもさまざまで魅力的な飲食店が多い。1店、1店を回り、顔を見て話ができたのがよかった」と話した。
使いやすさを重視
テイクアウトマップには商店会の会員である15の飲食店を掲載。かわいいイラストで描かれた地図は通りや店の場所をわかりやすく表示。メニューなどの詳細な情報は商店会のホームページの中に専用ページを設け、すぐに注文できる使いやすさを重視した。
「料理の持ち帰りは今後の新しい生活スタイルに定着していくと思う。お店の味がいつでも気軽に楽しめるので、いろいろな形で活用してもらえたら」と中村さん。
掲載店の一つ、海賊バル ジーニーズの風岡眞輔店長は「商店会のこうした取り組みはとても嬉しい。飲食店が厳しい状況の中、大変助かっています」と感謝した。
テイクアウトマップは商店会ホームページ(栄通り商店会で検索)の「テイクアウト情報」から見ることができる。
![]() 魅力的な飲食店が多く加盟する栄通り商店会
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