町田市民文学館ことばらんどが開館15周年を記念し、「浅生ハルミン ブック・パラダイス展〜猫と古本を愛してやまないあなたに」を開催中。ハルミンさんのこれまでの"本の仕事"を紹介する自身初の大規模な展覧会。12月26日(日)まで。
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エッセイストやイラストレーターとして活躍する浅生ハルミンさん。町田在住だった故・赤瀬川原平氏に憧れて上京し、出版社やデザイン事務所に勤務しながら創作活動を続けた。古書情報誌『彷書月刊』でエッセイストとしてデビューし、「私は猫ストーカー」や「キッキとトーちゃんふねをつくる」などの著書がある。猫やこけしなど好きなものを追いかけ、独自の目線を注いで紡ぐ言葉は、多くの人に支持されている。
「学生の頃から遠藤周作ファン。赤瀬川さんとの縁もそうだし、ここ(町田)でやらせてもらえて光栄です。町田の猫はまだ見ていないので、これから街を歩きたい」と話すハルミンさん。
これまでの作品が並ぶ館内を見て「生きてるうちにこんなことしてもらえるんだ」と驚きと感謝を述べた。また、「個々で完結していた作品が一堂に並び、自分はよく頑張ったなぁと思った。終わった仕事がまた解き放たれるような感覚で、また知ってもらえて嬉しい」と感慨深げだ。
同館学芸員の谷口朋子さんによると、今回の展覧会のもう一つのテーマは、「好き」を仕事にする方法や日常を「好き」で満たすヒントを探ることだという。ハルミンさんは「自分は、好きなことや興味がある物に対して、何故好きと感じるのか考えるのが好き。それを発信し続けていれば、些細なことでもいいねと言ってくれる人がいるので、続けることが大事」と話した。
観覧料無料。開館時間は午前10時から午後5時まで。毎週月曜日と12月9日(木)は休館。問い合わせは同館【電話】042・739・3420へ。
![]() 工夫して展示されている作品の数々
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