小山町の一軒家でひきこもりや困難を抱える若者の支援を行っているNPO法人ゆどうふ(辻岡秀夫理事長)が12月1日から「フードドライブ」の受け入れを開始した。「9月に期間限定で行われて好評だったフードドライブ。常設することでより多くの生活困窮者に必要な食品を渡すことができ、メンバーには地域との繋がり、『地縁』を生むことができる」とスタッフの三井泰平さんは期待する。
フードドライブとは家庭で眠ったままになっている米や缶詰、調味料、インスタントやレトルト食品等の保存できるものを地域の拠点で集め、フードバンクに寄付することで食品を必要とする世帯に届ける取り組み。小山町では今年9月の防災月間に「小山・小山ヶ丘つながるフードドライブ大作戦」が実施され、ゆどうふの利用者であるメンバーやスタッフもボラティアで参加した。
ひきこもりを始めとする困難を抱える若者に、カウンセリングや居場所、仕事体験を提供しているゆどうふ。メンバーが自分がやりたいこと、得意なことで地域とつながり、社会参加や自己肯定感を高める機会を創出するために、地域で暮らす人、活動する団体の抱えるさまざまな困りごとを若者が有償で解決する「わらしべワークプロジェクト」を実行。そこで知りあった一人に、同作戦の実行委員がいた。
同作戦の3日間でメンバーらは受付業務に就き、地域の人たちから食品を受け取ったり、記念品を渡したりする役目を担った。多くの食品が寄せられたが、期間中に持参できなかったという声もあったという。市内ではフードドライブの活動が広がりをみせているが、困窮世帯はいまだ多い。寄付の機会を増やせばより多くの世帯の助けになると、常設会場としての取り組みが始まった。三井さんは「メンバーの活動の幅もそれぞれで、まだ外に出て働くのが大変な人もいる。常設になれば地域の人との交流から始められるし、地域の人にもゆどうふがどんな場所なのか知ってもらえる」と話す。食品受け取りは毎週水曜日の正午〜午後4時。事前に電話(【電話】042・814・6675)で申込みを。
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