クリスマスの街を彩る駅前ショーウィンドウの制作を玉川大学芸術学部の学生が担当した。「光と影が作る世界、おうちで過ごすクリスマス」をデザインコンセプトに、陶器ランプやガラスオーナメントなども自ら制作。町田マルイ・モディ2階のペデストリアンデッキから見える2カ所のウィンドウで現在、展示されている。26日(日)まで。
制作を担ったのは、玉川大学芸術学部メディアデザイン学科の4年生10人。例年は授業の一環として複数学年の学生20人ほどが参加していたが、今年はコロナ下のため人数を制限。空間デザインを専門とする林三雄教授のゼミから少数精鋭で取り組んだ。
2つあるウィンドウの内、「光」をテーマにしたJR線側では、クリスマスのモチーフが描かれた箱を積み上げてツリーに見立て、カラフルな光で演出。小田急線側のテーマは「影」。ヒンメリと呼ばれるフィンランドの伝統的な飾りを取り入れ、影が浮かび上がる演出を施した。
町田マルイのディスプレイ制作は、2018年から続く取組み。学生らは今年7月から同館担当者と打ち合わせを開始し、夏休み期間中にコンセプトやデザイン案を決め、10月にプレゼンテーションを行った。ガラスオーナメントや陶器ランプなど展示物はすべて学内の工房で制作する徹底ぶりを見せた。
主にポスターデザインなどを担当した金刺(かねざし)里佳子さん(22)は「夏から練ってきた企画なので、やっと完成したという達成感がある。30分毎に背景の光の色が変化する華やかな演出を施したので、ぜひ見てほしい」と話した。
桜美林大学×小田急百貨店
小田急百貨店町田店9階レストラン街スカイタウンの中庭にあるクリスマスオブジェは、桜美林大学芸術文化学群の学生ら14人が手掛けた。
学生が市内に自生する竹を素材にして、イギリスの冬の風物詩である移動遊園地「ウィンターワンダーランド」を表現。約200本の竹をカラフルに塗装し、メリーゴーランドや観覧車などの乗り物を造形した。またLEDイルミネーションを施し、昼と夜とで異なる雰囲気が楽しめるようにした。同学群の田中敬一教授は「竹という和風の表現に適した素材で西欧のクリスマスを演出することは東西文化の融合、地域規模の環境問題へも波及する意義深い結果になった」と話した。展示は25日(土)まで。
![]() 学生が素材を加工し、飾りつけを行う様子(提供)
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