UMA(未確認動物)の命名者で動物研究家の 實吉 達郎(さねよし たつお)さん 下小山田町在住 92歳
尽きぬ好奇心と動物愛と
○...「とにかく動物が好きでたまらない。どこがって? 全てだよ」と、講談口調で流ちょうに語る。"UMA=未確認動物"の命名に関わった人物として著名だが、本人は「自分が言い出したのか定かではない」ととぼけてみせる。関連書籍を多数監修・執筆し、世間を騒がせたネッシーやツチノコ、雪男などが話題になるたび動物研究家としてテレビに出演。「UMAがもしいるなら」という視点で分析や解説を行った。
○...その独特の語り口からか、UMAを追う番組の他、みのもんた司会のワイドショーのコメンテーターや人気ラジオ番組「子ども電話相談室」の回答者を務めたことも。動物や昆虫、歴史やSF小説など、興味があればとことん突き詰める性分。書斎に並ぶ多数の書籍はそのまま本人の頭脳につながっているようだ。「専門家になって食えるようになりたかったけど、1つに絞るってのが出来なかったね」。口調とは裏腹に満足気だ。
○...広島で生まれ、少年時代に昆虫採集に夢中に。標本づくりにも熱中し、不器用だったが蚊に針をさせるほどの腕前に。大学卒業後は、三里塚御料牧場や野毛山動物園に勤務。「どうだったかって? それまでは、本で読むしかなかった動物を間近で見て触れるんだから、そりゃあ楽しいよ」。アマゾンで昆虫に会えることを期待し、26歳で単身ブラジルへ。帰国後から、現在のキャリアが始まった。
○...動物への探求心は尽きることなく、2年前に「YouTube」でチャンネル『實吉先生の動物の話』を開設。さまざまな切り口で動物を語っている。長年連れ添った夫人からは「年取った子どもよね」との言葉も。90歳を超えても、その活動意欲は衰えることを知らない。
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