任期満了に伴う町田市長選が2月20日、投開票され、現職の石阪丈一氏(74・無所属)が新人5人を退け、5選を決めた。前回あった自民・公明の推薦がなく、保守分裂の厳しい戦いとなったが、過去4期16年の市政運営が評価された。
選挙戦ではコロナ対策や小中学校の統廃合計画が争点となり、石阪氏は多摩都市モノレール延伸の進捗や子育て世帯の人口増などの実績を訴え支持を広げた。一方、自民推薦の元都議、吉原修氏(66)は「多選ストップと行政変革」を訴えたが及ばず、日本維新の会公認の元都議、奥澤高広氏(39)は「世代交代と身を切る改革」、野党共闘で挑んだ清原理氏(63)は「市民目線の市政運営」を掲げたが、届かなかった。
当選が確実となった午後11時過ぎ、選挙事務所に石阪氏が入ると支援者から大きな拍手と「おめでとう」と歓声が起こった。石阪氏は支援者へのあいさつで「訴えたのはモノレール延伸と子育てについての2点。それが受け入れてもらえたのだと思う。コロナ対策については何とかして前に進めていきたい。精一杯4年間、頑張りたい」と5期目の抱負を語った。
一方、吉原氏は「人事を尽くしたつもりだ。大変厳しい選挙を巻き返すことができなかった。私の至らなさが形になってしまい申し訳ない」と肩を落とした。奥澤氏は「全身全霊をかけて戦ってきたが力不足だった。個人としてはもう一度挑戦したい。これからも今の立場でできることを最大限やっていく」と話した。清原氏は「市民の立場から、市民の政治を作ることを目指した。これを機会に、市民に政治が近づくきっかけになれば」と述べた。また、黒川敦彦氏(43)は約3200票、宮井宏直氏(49)は約1300票で及ばなかった。
注目された市長選。投票率は前回2018年の42・34%から42・51%へとわずかに上回った。
市議は吉田氏がトップ49人が議席争う
議員定数が36人になった2002年以降で最多の49人が立候補した町田市議選は21日未明まで開票が続けられ、現職26人、元職3人が当選、新人候補は17人中7人が当選した。
9206票を獲得し、トップで当選したのは昨年都議選に挑戦した元職の吉田勉氏(73・無所属)。吉田氏は行政や議会の情報開示、若者育成などを政策課題に掲げ4期連続のトップ当選となった。
投票率は市長選同様、前回の42・35%から42・52%に上回った。
今後4年間、町田の将来を託す議員は下表の通り。
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