藤の台団地ショッピングセンターの一角に3月12日(土)、地域の人が使用できるシェアキッチンがオープンする。運営は森野で寿司割烹『魚河岸美舟』を営む(有)美舟寿し。2代目社長の山中健司さん=人物風土記で紹介=が長年、地元で飲食業を続てきたことで見えたフードロス問題や、コロナ下での飲食店閉店などの地域・社会課題の解決に挑み、ひいては居住者の人口減少や高齢化に悩む団地の活性化を目指す。
「終わりの見えないコロナ禍の中でも、地元の皆さんに『食』を通じて繋がれる場所を提供し、フードロス対策にも取り組めるシェアキッチンを作りたい」という山中さんの思いを形にしたシェアキッチン「M's Social Kitchen」。2つの独立したキッチンに、急速冷凍機やスチームコンベクションオーブンなどの調理機器を導入。テーブルやカウンターを配置したフリースペースにはプロジェクターと大スクリーンを設置するなど、飲食を伴うイベントや地域のサークル活動、企業・団体の会議など様々なニーズに応える。
フードロス対策として、提携するJA町田市や各団体から仕入れる賞味期限間近の食材や、廃棄間近の食材を有効活用。利用者に、材料費0円での食材提供も可能だという。山中さんは「料理教室やパーティなどのイベントをたくさん行って頂ければ、それがフードロス削減に繋がります」と話す。
また、団地に住む若い世代が子育てしながらでも新しいことに挑戦できる場の提供や、買い物に不自由な高齢者に、無添加でヘルシーな惣菜や弁当販売などができるようになるため、団地自体の活性化につながると考える。同社でもキッチンを利用し、地域の様々なイベントを定期的に開催していく予定だという。
飲食業の応援も
プロジェクトのチームには飲食店コンサルや補助金・助成金に精通したメンバーなどがいるため、利用者は経験ゼロでも間借りレストランのような飲食業にチャレンジできる。また、飲食店の営業許可証も取得しているため、調理とデリバリーのみに特化した、いわゆる「ゴーストレストラン」の立ち上げから運用までのサポートも行っていく。
オープニングイベントは3月12日(土)に開催。市内で活動する料理家による焼き菓子販売や、同社の寿し作りワークショップなどを企画している。
同社では現在キッチン利用者を募集すると共にクラウドファンディング「キャンプファイヤー」で運営資金を募っている。問合せは山中さん【携帯電話】080・4298・9138へ(火曜日は不通)。
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