東京都心で7月末から35℃以上の日が4日間続くなど、今年の夏は記録的な猛暑となっている。町田市の名産品であるまちだシルクメロンが栽培されるビニールハウス内は高い時で50℃以上にもなるという。糖度を高めるには日光が必要なものの、適正温度が30〜35℃といわれるメロン栽培。生産者は冷却対策を強化している。
独自に開発した「町田式水耕栽培槽」でまちだシルクメロンを栽培するのは(株)まちだシルク農園。栽培槽42基を稼働させ、年間で4000個近くのメロンを収穫している。「夏はメロンの生育に一番良い季節ですが、室温が上がりすぎるのは心配」と同社の栽培指導員、中山真尚さん。
ビニールハウスにはミストを出す細霧冷却装置や灌水チューブを設置。メロンの実や葉に直接水をあてず、地面を湿らせて気化熱で冷却する。直射日光があたる屋根には開閉式の遮光カーテンを設置し、温度調節を行う。日光を遮るだけで2〜3℃低くなるという。しかし日の光がメロンの糖度を高めるため、遮り過ぎないよう開閉のタイミングが重要だという。今年は人員を増やし、そうした作業や、水やりの回数を増やすなど対策を強化している。中山さんは「栽培槽は金属製なので熱を集めやすい。とはいえ、葉や実に水をあて過ぎると傷ができたり、カビや病気のもとになってしまうためスプリンクラーなどで一気に水を撒くことはできません。我々スタッフが適宜調節しながら、おいしいメロンを守ります」と話す。
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