東京都高等学校軽音楽連盟主催の第15回東京都高等学校軽音楽コンテスト決勝大会が8月12日に八王子市のコンサートホールで行われ、桜美林高校軽音楽部2年男子の5ピースバンド、「片腹痛い。」が出場し、グランプリを獲得した。メンバーはリーダーでキーボードの石井千賢(ちさと)さん、ギター・ボーカルの岡田成佑(なるう)さん、ドラムの海老水睦毅(ともき)さん、ギターの山崎紘司朗(こうしろう)さん、ベースの齋藤寧皇(ねお)さんの5人。
2歳から音楽教室に通い、電子オルガンに造詣が深い石井さんが約ひと月前に作詞・作曲した「Online」というオリジナル曲で臨んだ5人。コロナ禍で授業や部活動を対面で満足にできなかった期間について書いた曲で、リモートやオンライン授業を経験してきた等身大の自分たちの姿を表現した。曲のジャンルは「言うなればシティポップ」。ロックとフォークの日本版ハイブリッドのニューミュージックを母体とし、洋楽の洗練されたメロディや歌詞を踏襲したようなポピュラー音楽で、ロックや弾き語りなどが主流の他のバンドとは一線を画した。石井さんは「それぞれの楽器のフレーズのキメがかっこいい曲だと思う」と評する。
同大会の音源審査に通り、ライブ審査で合格。この日、24組で競った決勝大会で見事グランプリを受賞。同軽音楽連盟に加盟する122校中、エントリー137バンドの頂点に立った。部員全員が5人の応援にかけつけ、固唾を飲んで表彰式を見守った。グランプリ発表で「片腹痛い。」の名前が呼ばれると、観覧席の部員らは大きな拍手でメンバーらを称えた。中には涙する部員の姿もあった。
「片腹痛い。」は1年生の夏に結成。コロナ禍で思うような練習ができず、大会らしい大会もない時期も過ごした。それでも今回、大会に出られる嬉しさがメンバーを一つにまとめ、この大舞台にも動じることなく、自分たちの一番の演奏ができたと振り返る。顧問の佐竹修子教諭は「互いに信頼し合う仲間。ほかの部員や後輩たちの刺激になる。引っ張っていって欲しい」と話した。
町田版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>