市立鶴川中学校の2年生が9月16日、企業の商品開発や企画立案を試行し、事業者に向けてプレゼン発表を行った。これは同校のキャリア教育の一環で、コロナ下でできなくなった職業体験の代替事業。
4日前に行われた4業種の地元事業所による職業講話を受け、各クラスの生徒が、それぞれの事業所の仮職員として経営の企画・開発を試行。班ごとにプレゼン資料を作成し、発表の出来栄えを競い合った。
対象の事業所の一つである金融業者・三井住友信託銀行のクラスでは、生徒らが調査し考案した「高齢者専用ATM」などシニア向けのものや、「初めての子育て応援プラン」等の若年層に向けたプランなどが発表された。審査の結果1位となった「若年妊婦安心パック」をプレゼンした班の生徒は「私たちに近い年代の困りごととして若年妊婦のことをニュースで知った。スライドに使用する画像を探したり、どう説明しようか考えるのが楽しかった。ほかの班でも同様のプランがある中で1位になれて良かった」と感想を述べた。各班の発表を審査した同銀行町田支店の高木秀明課長は「みんな社会問題を取り入れて商品開発をしていて素晴らしい。また、きちんと数値で根拠を示し、メリット・デメリットをちゃんと説明するなどお客様目線に立っていて良かったと思います。こちらもいい経験になった」と講評した。
また他のクラスでは食品業者のグルメ王国、住宅建設改修業者のH・L・P、エネルギー業者の東京ガスライフバル町田の代表者らが審査を行い、「食材やレシピに工夫を凝らしたメニュー」や「親の要望に応える夢のある間取り」「生活の中で電気を作り出す商品」などの発表を聞き、その柔軟な発想に感心していた様子だった。
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