成瀬地区を拠点に活動する町田玉川学園少年野球クラブ(通称・町玉)から、5人のプロ野球ジュニアチームの選手が誕生した。読売ジャイアンツ、横浜DeNAベイスターズ、埼玉西武ライオンズのジュニアチームで、それぞれ練習に参加し、年末に行われる12球団の頂点を決めるコナミカップ2022に出場する予定。
各球団のセレクションに合格したのは、成瀬台小6年・草野礼人さん(ジャイアンツ)、藤の台小6年・岡村嘉大さん(ベイスターズ)、鶴川第三小6年・三好祷吾さん(ライオンズ)、成瀬台小6年・小林大輝さん(ライオンズ)、七国山小6年・赤城歩さん(ライオンズ)。
個性それぞれ
小1から毎日500スイングと決めて努力してきた草野さんは「合格の連絡が来たとき、町玉のチームメイトに胴上げしてもらって本当に嬉しかった」と喜びを語る。町玉で主将を務める草野さんは、ジャイアンツでもキャプテンを務める。「元気や声で仲間を引っ張って、優勝目指して頑張りたい」と草野さん。
プロ野球選手の動画を見てモチベーションを上げてきたという岡村さんは「甘い球を見逃さず、積極的なバッティングをしていきたい」と意気込む。合格については「プロが使う球場で野球ができるなんて嬉しい。絶対優勝します!」と力強く答える。
ピッチャ―を務める三好さんは、最終セレクション会場で合格を告げられた瞬間を「信じられなかった」と振り返る。町玉であいさつや礼儀、道具を大切にすることを学んだ三好さん。特に「考えて行動すること」を意識し、大会へ臨む。
毎日、父と練習をしていたという小林さん。「自分が選ばれるとは思っていなかった」と謙虚な姿勢。町玉で学んだ野球の楽しさや、仲間とプレーする楽しさを胸に、ジュニアチームでは「センターのレギュラーを獲り、チームに全力で貢献したい」とやる気を見せる。
「(コナミカップで)打率5割を目指す」と宣言するのは赤城さん。監督やコーチに教えてもらったことを思い出し、常に試合本番を想像して練習してきた。「選ばれたみんな野球がとても上手ですが、頑張ってレギュラー取りたい」と闘志を燃やす。
上位意識し指導
そんな5人を指導するのは、同クラブ代表の菊池拓平監督=下写真。菊池監督は「野球もサッカーのように上手い子はどんどん上位チームに行くべき」という考えから、プロジュニアへ挑戦できるよう指導してきた。同クラブではこれまでにもプロジュニア選手を輩出している。「ジュニアチームへ挑戦するのは、個人の能力を伸ばすため。学童野球は夢や目標を持つことが大事」と菊池監督。
プロ野球ジュニアチームとは、2005年から少年野球に「プロ野球選手への夢の創出と教育」を目的に結成された。少年野球をしている小学生だけで構成され、各球団が運営。年末に12球団ジュニアトーナメント大会を開催している。球団ごとに応募資格を設け、挑戦者を募集。各チーム何百人という単位の受験者の中から複数の審査を経て合格となる。これまで、ジュニアチームからプロに羽ばたいた選手もおり、プロ野球の登竜門とも言われている。
|
<PR>
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|