町田市は堺地区を管轄する南大沢警察署、サレジオ工業高等専門学校、地元町内会・自治会と協働で2月9日、多摩境駅周辺の防犯パトロールを行った。次代を担う学生が、安心安全なまちづくりに向けた地域の取組を体験する事が目的で、同高専との連携は初。
パトロールには小山・小山ヶ丘地区の響きの丘町内会、田端町内会、小山ヒルズ自治会の住民らと同高専の学生、約40人が参加。市は事前に防犯講話を行い、全国的に発生している強盗事件や市内でも被害の多い特殊詐欺の事例などを紹介。参加者らは犯罪を未然に防ぐ「地域防災力」強化の重要性などを学んだ。市では昨年から、犬の散歩や買い物、通勤・通学などの日常生活の中で見守りの目を強化する「ながら防犯」を推奨している。市職員は「一人ひとりの小さな気づきが大きな犯罪抑止につながる。パトロールの目的は不審者を探し、捕まえることが目的でなく、地域がまとまっていることを知らせ、犯罪機会を減らす意味合いがある。異変や危険個所を発見した際は警察に通報を」と説明。その後、参加者らは多摩境駅周辺の住宅街をごみ拾いをしながらパトロールした。
日頃、自宅のある八王子市から自転車で通学しているという同高専2年の男子学生は「地域の人との繋がりの重要性を感じた。これからは通学途中でもあいさつしていきたい」と話した。市生活安全課の岡真吾課長は「町内会の高齢化などもあり、防犯活動などに関して若い担い手を増やしていく必要がある」と話し、「近隣の学生と連携する今回のケースを別の地域にも広げていく」と述べた。
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