市内出身の映画監督で、ドキュメンタリー映画「ドクター・バラー」を撮影した コービー シマダさん(本名:島田公一) ロサンゼルス市在住 48歳
旅は続く「町田から世界へ」
○…ドキュメンタリー映画の登竜門といわれる『ポレポレ東中野』でゴールデンウィークから3週間、自身初の長編映画「Dr・Bala(ドクター・バラー)」が上映される。ここで評判がよければ、上映期間の延長や全国区への拡張が期待されるという。アメリカで出会い、親友となった同じ町田出身の医師の活動を追った12年の記録。「もっともっと、たくさんの人に俺の親友を知らせたい」
○…「バラー」とはミャンマー語で「力持ち」という意味。毎年1週間の夏休みを利用しミャンマー、カンボジア、ラオス等の東南アジア諸国に赴き医療ボランティアを行い、患者や医師の”力”になる「ドクターバラー」の活動に、軽いノリで付いていくことになったのがきっかけ。普段は立ち入れない医療現場の、生の迫力にカメラを回す手を離せなかった。撮りためた映像は1000時間以上に及ぶ。
○…福岡県生まれ。10歳で町田に。成瀬台中、町田高を出て日大卒業後に就職するも「ハリウッド俳優になる」と一念発起し1999年、脱サラして渡米。俳優学校に通いエキストラなどを務めるもうまくいかない年月が続き「それなら自分で作ってしまえ」と作品を制作する楽しみを見出し03年にビデオプロダクション会社を立ち上げた。妻とともに3人の子を育てる現在も映画や企業PV、CM等の映像制作を行っている。
○…作品は世界各国の映画祭でノミネートされ、様々な賞を受けた。多くの反響の中には町田商工会議所青年部のものもあり、東中野の映画館にも「バスを出してみんなで行くよ」と言ってくれている。欲しかった地元の人たちの熱い応援。町田から世界へ--。自身も作品も、一歩一歩着実に歩みを進めている。
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