市民に親しまれてきた町田市歌が制定され、きょうで60周年を迎えた。市の記念行事で流されるなど、3番まである歌は市民らの郷土愛の醸成に貢献してきたようだ。
町田市の担当者によると、歌が制定されたのは1963年の5月4日。市政施行5年を記念して、行政主導で歌づくりが進められたという。
歌詞を一般公募し、そのなかから選ばれた詞を青森県出身の作曲家、明本京静氏が担当。当時の高度経済成長期の世相を反映する口語体の歌詞、明るい曲調の歌となった。
60年代は近代への移り変わりの時代。全国各地でブームのようにそれぞれの街の歌がつくられていった時期だったようだ。NHKのうたのお姉さんとして活躍後、多摩市で児童合唱団を主宰している高山佳子さんは「町田市歌はみなのやる気を鼓舞し、元気にさせる曲。市民の郷土愛を醸成させてくれるものではないでしょうか」と話す。
市行事で
同市歌は歌い継がれてきた。市では功労者をたたえる表彰式などで流し、カセットテープやCDに収録したものを貸し出している。「市歌と同日に制定された町田音頭と共に収録されているもの。図書館などでも貸し出し、年に数件、問い合わせいただいています」と市担当者は説明する。
ゼルビアファンも
一方、今年に入り、その歌声を聞く機会が増えているのが、町田ギオンスタジアム(野津田町)だ。サッカーJ2で4月27日現在、首位につけるFC町田ゼルビアファンの間ではチームの勝利後、町田市歌を合唱するのが「お約束」となっている。
ファン歴3年という40代の男性は「町田に住んで7年になるが、ゼルビアの応援に行って市歌の存在を知った。勇ましく、次もチームが勝利してくれるのではないかと思わせてくれる」と笑顔をみせる。
同市歌は町田市のHPにある音声ファイルなどで聞くことができる。
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