多摩動物公園(日野市)で飼育されていたニホンコウノトリ2羽が6月7日、繁殖などを目的に埼玉の動物園へ「お引越し」した。
ニホンコウノトリは、環境省が絶滅危惧IA類に指定する特別天然記念物。国内では野生は1971年に絶滅。多摩動物公園で88年に国内初となる飼育による繁殖成功を果たした。その後数を増やし、現在は飼育下と野外で生息しているニホンコウノトリは合わせて約500羽とされている。
今回の「お引越し」は、(公社)日本動物園水族館協会と同鳥の保全団体「コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル」が定める管理計画によるもの。オスとメス計2羽は、繁殖やそれに関わる技術の継承などを目的に、埼玉県こども動物自然公園に移された。これまで世話係をだった川鍋政孝さんは、「お互いの相性もよく、産卵から子育てまで安心して任せられるペアだった。新しい環境でもかわいらしいひなを育ててくれると思う」と2羽を送り出した。
ニホンコウノトリの寿命はだいたい35歳くらいといわれており、園を後にしたオスは15歳、メスは13歳だった。
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