童謡「夕焼け小焼け」が作曲されて100年となる今年、その詞の舞台が相原町の景色である可能性があるとして、地域住民らで構成される相原まちづくり協議会がPRを推し進めている。21日からは原町田の商業施設内で実施されている「町田相原展」内で作詞者である中村雨紅(うこう)さんと相原町のゆかりを紹介している。
「相原のことを知ってもらうきっかけになれば。町おこしの一環です」。PR活動についてそう話すのは協議会の副理事長で相原町と中村さんのゆかりについて調べてきた守屋松則さん。2009年に当時の町田市長が発表した文書のなかに「相原町が『夕焼け小焼け』の舞台では」といった内容のものを見つけ、ゆかりについて調べるようになったという。残された文献などを確認していくと、現八王子市の宮司職に就く家に生まれた中村さんが「夕焼け小焼け」の詞を書いたとされる時期に相原町に住む親類の養子となっていたことを知った。
また、相原町では以前、詞にある鐘の音が聞こえ、夕方になるとカラスの大群が相模原市方面へと帰っていく様子がみられたことなどから、関連があることを実感。「何より、相原から見る夕焼けはきれいですからね」と守屋さんは力を込める。
夕焼け小焼けの舞台に関しては、生まれ育った八王子説や、作詞をした当時、教員として勤務していた小学校近くの荒川区・日暮里地区という話もあるが、中村さんの実家である宮尾神社で現在、宮司を務める高井住和さんは「雨紅は夕焼けの景色は『特定の場所ではない。それぞれの故郷と思ってもらえれば』と話していたそうです」と微笑む。
守屋さんは「開催中の相原展に立ち寄り、街の魅力と共にゆかりについて知ってもらえれば」。相原展は町田モディ地下1階イベントスペースで9月10日(日)まで。
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|