町田市出身の大迫傑さんが15日(日)、来年行われるパリ五輪・マラソン日本代表選手の選考会となるレースに挑む。父親の猛さんは「ゴールで傑の笑顔を見ることができればそれで充分」と話している。
大迫さんが挑むのは規定の順位や記録などを突破した選手が集まる「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)。国立競技場を発着に行われ、そのレースで2位以内に入るとパリ五輪のマラソン日本代表が内定する。大迫さんが今回のレースへの出場権を獲得した記録、2時間6分13秒(2023年東京マラソン)は出場選手中、2番目で、有力選手として名前が挙がっている。
猛さんは「このレースで目指すものが何であるかは分からないが、傑にとって今後の成長につながる結果になるのであれば、私は満足。笑顔でゴールする姿を見たい」と微笑む。
「痛い所ない?」
出身校である金井中学校時代から、長距離選手として活躍をみせていた大迫さん。しかし、親子間で陸上競技に関する話をすることはこれまでほとんどなかったという。
20年に当時の日本記録、2時間5分29秒をマークし、その翌年に開催された東京五輪では6位入賞を果たすなど、日本長距離界を引っ張ってきた大迫さんに対して、猛さんから声をかけるのは毎回、レース後の「痛いところはないの」という言葉。「プロスポーツ選手に聞くことではないと思いつつ、それはどうしても聞いてしまう」と猛さん。今回のレースで五輪出場が決定したとしても、競技に関する話はしないと思う。ただ、『おめでとう』と伝えるだけではないかな」
大迫さんの出場するMGC・男子マラソンは15日、午前8時号砲。テレビ放映やラジオ放送がある。
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