収蔵品展「維新志士たちの月」が10月29日(日)まで、多摩市の旧多摩聖蹟記念館で開催される。同館には維新志士の墨蹟が多数収蔵されており、今回の展示では、この中から月を詠んだ漢詩や和歌9作品を紹介・展示。同館の解説では、幕末・明治維新の時代を過ごした維新志士たちは自らの心の情景を月に託して歌に詠んでいるという。
和歌は、同館の設立者でもある土佐藩士・田中光顕の「源義公三百回誕辰」、薩摩藩主・島津斉彬の「秋の月」など4作品を展示。漢詩は、長州萩藩下級武士・品川弥二郎の「秋入紘声月満天」、小浜藩士・梅田雲浜の「賞月席上」など5作品が紹介されている。すべて多摩市教育委員会所蔵。
同館ではこの夏まで行われていた「田中光顕展」が好評だったことから、改めて田中の功績が分かるような展示コーナーを現在も設置中。田中は、幕末・維新期には土佐勤王党に所属し維新志士として活躍し、明治天皇崩御後、その顕彰に努め1930年に多摩聖蹟記念館を設立したという。
植物写真も好評
同館で行われている月ごとにテーマの変わる植物写真展示も好評開催中で、10月は「キク科の植物」をテーマに展示している。
同館の休館日は毎週月・水曜日、開館時間は午前10時から午後4時まで。入館無料。
展示等に関する問い合わせは多摩市教育委員会教育振興課文化財係【電話】042・338・6883。
|
|
<PR>
町田版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|