多摩地域でクマの目撃情報が増えている。4月以降、10月27日までにあわせて112件。町田市内でも1件の目撃情報が寄せられ、東京都は注意を呼びかけている。
クマの目撃情報を地域別でみると、奥多摩町が51件と最も多く、次いで八王子市が18件、青梅市13件と続き、町田市内では先月、相原町の公共宿泊施設「ネイチャーファクトリー東京町田(旧大地沢青少年センター)」敷地内にあるハイキングコースとなっている境川の源流付近で、登山客によりツキノワグマが目撃された。
ネイチャーファクトリーは一部施設での安全な利用が困難であると判断し、今月15日(水)までキャビン・テントでの宿泊を停止。「登山やハイキングを予定している人は安全を最優先にして、日程変更なども含めて検討してほしい」と同施設は注意を促す。同じ相原町にある法政大学多摩キャンパスでは相原町で目撃情報があった直後に学生らに注意喚起したという。
秋は採餌の時期
環境省などが発表している資料によると、多摩地域に生息しているとされるツキノワグマは体長が100〜150センチで、体重は130キロに達するものもいるといい、聴覚、嗅覚に優れ、速く走ることができる。
そして、秋は冬眠に備えて、積極的に採餌にあたる時期といわれ、エサとなるドングリなどが不作の年は人里に出没することが増える傾向にあるという。
対策は
注意を呼びかける都の環境局は、まずはクマと出合わないように対策を取ることが重要とし、「熊鈴を付けて鳴らす」「大きめの音量でラジオかける」など、自分の存在をクマに知らせることが大切とする。
また、目撃情報が多い場所やクマの行動が活発になる早朝、夕暮れの時間帯、鉢合わせしやすい見通しの悪い場所などには特に注意が必要としている。
一方、同局は嗅覚が優れているクマは食べ物の匂いに強く反応するため、キャンプの際はテント内での食事は避け、使った食器類やごみは置きっぱなしにしないことなどを注意点として挙げている。
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