能登半島地震を受け、改めて考える障害者の災害対策。原町田を拠点に障害者への支援を行っている株式会社障碍社の代表で当事者でもある安藤信哉さんに聞いた。
――能登半島地震を障害者視点で見てどう感じた
「介助人が被災し、取り残されてしまった障害者が多かったようだ。ひとごとではないと危機感を抱いた」
平常時と分けない
――どのような災害対策を行っている
「いざという時に自力で生き抜くことができるように訓練を行っている。身体を鍛える一方で、平常の時と災害時を分けない『フェーズフリー』と呼ばれる考えに沿った取り組みを進めている。キャンプ生活を送りながら、人工呼吸器をテストしてみたり、普段から備蓄品を食べるなど、楽しみながら行っているところだ」
――備えも充実させている
「当社は町田市内などで障害者支援の事業所を運営しているが、災害時に停電となっても問題ないよう各事業所にガスボンベで動く発電機、モバイルバッテリーなどを用意している。2011年の東日本大震災では停電のため、人工呼吸器などが止まってしまうことが起きた。準備の必要性を強く感じている」
一歩を
――市内に住む障害者へのメッセージを
「積極的に地域などで行われている防災に関する取り組みに参加してもらいたい。顔見知りの関係を築くことが『いざ』という時に救いになる。一歩目は勇気がいることだと思うが実践してもらえればと思う」
町田版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|