自宅近くを流れる境川の汚れが気になったことから清掃し、取り組みを続けるなか環境保全の輪が広がっていった事例もある。NPO法人「川さらい」(深田英生理事長)の活動だ。深田さんがおよそ10年前、個人で清掃活動を始めると次第に地域の子どもから高齢者が集まり、みんなで「川さらい」するように。恩田川などにも対象を広げるうちに法人化し、「楽しみながら地元の川をきれいにしよう」と取り組みを本格化。町田の環境保全に貢献してきた。
深田さんによると、毎週同じ場所を掃除していても、平均して20キロほどのごみを拾うことになるといい、「ポイ捨てされたものなどが川に来ているのではないかと思う。私たちが掃除していることを周知していくことが啓発の1つになればと思う」と話す。
子ども成長の場にも
一方で、川さらいの清掃活動は参加する子どもたちの成長の場にもなっているようだ。取り組みを通じて、大人と会話し、遊んだりすることでコミュニケーション能力が高まり、「人見知りで、親から離れられなかったのに自分から発言できるようになった子もいる」と深田さんは話している。
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