町田駅周辺にある9つの商店会や大型店が名を連ねる町田市中央地区商業振興対策協議会(中対協)を率いる幹事長に先ごろ、加盟商店会の1つ、「町田一番街」会長の信田昇利さんが就いた。幹部の若返りも図り、各商店会会員の減少や客引きの増加などの課題に対して、「中対協として、改善に取り組んでいきたい」と意気込んでいる。
中対協は商店会と出店が相次いだ大型商業施設との共存を目指し1986年に設立。合同でイベントを企画するなど、町田駅周辺市街地の活気づくりに取り組み、近年は地域最大級のイベント「フェスタまちだ」の主催団体として存在感を増している。
信田さんは幹事長就任にあたり、「商店会と大型店と協力し合う体制は確立されている。これからはより街の課題解決に取り組む団体にしていきたい」と話す。
課題山積み
中対協を取り巻く課題は山積みだ。加盟する商店会会員の減少や公道での客引きの増加などのほか、Jリーグで優勝争いに加わる地元チーム「FC町田ゼルビア」と合同で地域活性化策を打ち出したい考えもある。
商店会会員減少の背景には、個人商店が減少し、チェーン店が増えている現状があるといい、「チェーン店の店長などは会社の規定などによって商店会の取り組みに加わることができないことが少なくない。商店会を支える人材が減っていく一方」と頭を抱える信田さん。このままでは9つの商店会を再編し、効率良く運営させる方法などを取っていく必要もあるのでは――と嘆く。
客引きに条例を
一方、昨年から取り組みを進めているのが、客引き対策だ。2年前に会員に対し街の課題に関するアンケート調査を行ったところ、一番多い悩みが客引きだったといい、以来、解決策について模索し、行政などに相談しながら、現在は指定区域での客引きを禁止するといった条例制定を目指しているところという。
信田さんは「客引き対策の決まりがある立川市や武蔵野市などの視察を重ねてきた。協力に名乗りを上げる団体が増えている。みんなが気持ちよく商売できるようになれば」と意気込む。
ゼルビアと
街の活気を生むものとしては快進撃を続けるゼルビアとの共同企画の実現をあげる。
観戦チケットを持参すると、商店会店舗でサービスを受けられるようにするなど、地元チームへの応援熱を街に呼び込んでいきたいと考えている。「ゼルビアの現在の勢いに乗ることができれば。チームとも話をしている。実現させていきたいと思う」と笑顔をみせる。
そして、信田さんは「中対協として安心・安全な街づくりに貢献していくつもり。加盟する商店会などのバックアップを行っていければ。中対協の若返りも図っていきたいと考えている」と話している。
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