町田市歯科医師会の会長に就いた 戸羽 一さん 真光寺在住 61歳
力まず、これまで通り
○…前年度までは副会長。幹部として長く会を支えてきた。しがらみがなく風通しの良い集まり。会に所属するおよそ１５０人の歯科医師らを仲間と呼ぶ。推されてリーダーに就いたが力むことなく、これまで通り会の発展に全力を傾けていくつもりだ。「やることは今までとあまり変わらない。会長としての業務がだいぶ増えましたが」。飲みニケーションを大切にするリーダー。支える仲間は多い。
○…鶴川駅前で歯科医院を開いて30年近く。街の歯医者さんとして地域医療の一翼を担ってきた。開院当時はのどかな風景が広がっていた駅前にはビルが立ち並ぶようになり、街の発展を実感する一方、最近は子どもの患者が減り、少しさびしさを感じている。「もっと人が集まる街にしていきたいよね。何か協力できれば」。長く見守ってきた街への思いは強い。
○…鉄道マニアだ。子どもの頃から、各地の電車に乗り、模型づくりなどを楽しんできた。格好良さだけでなく、電車が人々の暮らしを支えている点にも惹かれている。時間を見つけて、電車が走る街並みをあらわしたジオラマをつくりたいと考えるなか、思い描くのは田舎町を最新鋭の電車が走る風景。そのギャップが「おもしろいでしょ」と笑う。
○…会の課題に会員の高齢化を挙げる。年を重ね、廃業を選択する歯科医が少なくないなか、受け皿として若い力に期待を寄せる。会で勉強会などを主宰し、若い会員一人ひとりの知識、技術を高める機会を増やしていきたいと考える。「そんな場を生んでいくことが私の役割。地域医療を支える一助につながれば」。行政とのやり取りなどを進める１期２年。ジオラマ制作は任期を全うした後になりそうだ。
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