演奏中の木村りえさん、りささん
全盲で双子のピアニスト、木村りえ、りさ姉妹によるコンサートが８月31日（土）、小野路のピアノカフェ・ショパンで開催される。
当日はそれぞれソロでモーツアルトやバッハを演奏するほか、スメタナの「モルダウ」などを連弾で奏でる。「モルダウは夏になると弾きたくなる曲。お客さんと距離の近い場所での演奏なので、一緒に楽しめる空間を作っていきたい」とりえさん。「肩がこらないような、来てほっとするようなコンサートになればと思っています」とりささんは意気込む。２人の演奏は「繊細で力強く、情熱的で癒される」と評される一方、合間の軽快なトークも聞きどころという。
小学３年から
小学３年の頃からピアノを習っていた２人は、大学進学を機に町田で２人暮らしをするようになったそう。各地でコンサートを行うなど活動を重ね、コロナ禍ではオンラインで演奏を配信したことも。コンサートへの申込メールの対応などで戸惑ったこともあったというものの、周囲の協力によって困難を乗り越えてきたと話す。
「優しい場所」
今回のコンサートは、２人のことを知ったピアニストの冨貴亜里紗さんが、自身の表現の場になっているショパンで開催することを提案。「観客のみなさんが優しい場所。２人のコンサートも温かい雰囲気のなかできるのではないかと思った」と冨貴さんは振り返る。
２人の「ハートウォーミングコンサートVol.1」は午後２時30分開演。チケットは２５００円でドリンク付き。予約・問い合わせは岡さん【携帯電話】０７０・２１８５・１８８９まで。
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