町田市教育委員会らが小中学校教員の欠員対策として、免許は保持しているものの、教職経験の無い人などに向けた研修を始めた。教育現場の状況を伝えることで不安を和らげ、非常勤講師などとして採用していきたい考えだ。
「最近の状況は」「教育は価値創造的な仕事です」――。玉川大学内で先月行われたペーパーティーチャー研修。免許は保持しているものの、教職経験の無い人や、実務経験がある一方で教職を離れている元教員などが参加し、学校の現状やこれから目指す教育のあり方などについて学んだ。
市教育委員会が教員の研修機関となっている(独)教職員支援機構玉川大学センターと共催した研修で昨年11月に続き、2回目の開催。およそ2時間に及んだ研修では、臨時的任用教員や非常勤講師などとして、市内公立小中学校へ任用されるまでの流れも説明され、同センター担当者は「最新の情報や教師の具体的な仕事内容、勤務条件などを知ってもらうことで、不安な気持ちが減り、教員として働く意欲をもってもらえると考えている」と話す。
「代替」が不足
教員不足が続いている。東京都の2012年度から22年度までのデータによると、都内公立小中学生の教員数は小中共にほぼ右肩下がりで推移している状況だ。そんななか、町田市内の小中学校では年度途中の退職者や出産、子育てに伴う休暇に入る教員の「代替」が不足している状況にあるという。
同センター担当者は「教壇に立ったことのない人でも前職での経験などを生かし多角的な視点で指導できると期待している」と話している。
次回は9月
ペーパーティーチャー研修は引き続き行われる。同じく玉川大学内で実施され、9月28日、11月30日(共に土曜日)に開催する。詳細・問い合わせは同大学教師教育リサーチセンター教員研修室【電話】042・739・7097まで。
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