町田駅近くの商業施設「ルミネ町田」が先ごろ、開業25周年を迎えた。四半世紀にわたって町田市街地のにぎわいを生んできたルミネ。橋本良治店長=写真=に聞く。
――25年を振り返って
「当店の開業時、ルミネはファッションを前面に打ち出していたが、町田店は食品を取り扱う店舗を入れるなど、生活に密着したサービスも提供していた。他エリアの店舗では見られなかったこと。地域性を考えてのことだった」
――店内の改装を重ねてきた
「お客さまへの新しい提案を常に心がけてきた結果だ。物販に力を入れる期間があった一方、コロナの感染が広がる前はコスメの店舗をそろえ、幼い子どもをもつママたちの来店が増えた。OLのお客さまが増加した都心にあるルミネとは異なる反響だった。これも町田ならではのことと思う」
――現在は地元地域に向けたサービスを拡大している
「地元野菜などを販売するマルシェを行政などと組み、店先で開くようになった。コロナ禍で『三密はダメ』となり、周辺に競合となる店舗ができて苦戦するなか、商圏がより店舗周辺となったことが地域密着に目を向けるきっかけになった。コロナ禍以降、V時回復する原動力の1つになっている」
――そんななか課題は
「地域とのつながりが薄い点だ。これまではルミネからお客さまに提案することを大切にし、周囲とつながりをもつ機会が少なかった。今後は町田を主語にして、地域の盛り上げに参加していきたい。そのなかで当店がプラットホームの役割を担っていければと思う」
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